9月14日より全国公開予定の映画「ザ・プレデター」。
謎の宇宙生命体プレデターと、その狩りに巻き込まれる人類の戦いを描く人気SFアクションホラー映画の最新作です。
「プレデターズ」以来の待望の最新作にして正当続編!
いやー楽しみですね!
この記事では、小さいころに「プレデター2」と「エイリアン2」をビデオテープが擦り切れるほどヘビロテしていた筆者が、最新作「ザ・プレデター」を見る前に押さえておくべきシリーズの知識をざっくりとまとめてみます。
プレデターとは?
愉しみのために行う狩りの獲物を求めて宇宙を駆け回る地球外生物。
宇宙を自在に行き来する高度な文明を持ちながら、戦闘能力をもった他種族を原始的な方法で少しずつ狩ることを楽しむという好戦的な戦士たちです。
腕力や身体能力は人間をはるかに凌ぎ、通常の銃器では傷つけることは出来ても殺すまでには至りません。
狩りは武器を持つ者のみを対象とし、また武装していても妊婦や死病にかかったものは殺さないといったルールが存在するようです。
狩りはあくまで楽しみのためですが、それは命と名誉をかけた遊びでもあり、基本的に他の個体が助けたり手を出すことはなく、たとえ仲間でも死ぬまで黙って見守ります。
たとえ狩りの対象といえど、勇敢な戦いを見せた者には敬意を表すなど、独特の倫理観で動いています。
なお狩った人間を食べることはないようで、牛肉などを食べるようです。
これまでのプレデター
「プレデター」(1987)
シリーズ第1作。
南米のジャングルを舞台に、作戦行動中のアメリカ特殊部隊と、突如出現した謎の生命体プレデターとの戦いが描かれます。
1作目から既に「暑い場所、時期に現れる」「非武装の人間を襲わない」といった、後の作品へ引き継がれる要素が盛り込まれています。
孤立無援のなか、追い詰められつつも徐々に相手の特性を掴み反撃を仕掛ける主人公ダッチ(アーノルド・シュワルツェネッガー)とプレデターの行き詰まる攻防は今見てもなお色褪せない、どころかシリーズ随一といってもいいほどの緊迫感です。
なお、最新作「ザ・プレデター」の監督・脚本であるシェーン・ブラックは、この作品で最初の犠牲者となるメガネのホーキンスを演じていました。
「プレデター2」(1990)
一作目から舞台を一転、大都会ロサンゼルスのど真ん中でプレデターが躍動する第2作。
ギャング団とロサンゼルス市警との激しい抗争に引き寄せられるようにプレデターが出現し、敵味方関係なく血祭りにあげていきます。
なんといっても最大の見所はクライマックスの一騎打ち後のシーンの衝撃でしょう。
プレデターがどういう存在なのか、その一端が言葉少なに、しかしこれ以上なく雄弁に示される名シーンでした。
続編を仄めかすラストに「3」をいやがうえにも期待されましたが、それが違った形で叶うのにはそれから14年後の「エイリアンVSプレデター」まで待たなければなりませんでした。
「プレデターズ」(2010)
「AVP」シリーズがあったことで久し振りな感はありませんでしたが、実は20年振りの正統続編となる第3作。
今作の舞台は地球とは異なるどこか別の惑星。
ある日突然地球から連れてこられた、いずれも殺人と戦闘のプロフェッショナルである人間たちを、あらたなプレデターたちが狩り立てます。
今作のプレデターは3人1組で行動、それぞれ飛行生物や猟犬型の生物を駆使するなど様々な方法で狩りを行います。
過去作のプレデターたちとは別種らしく、過去作のものと似た一回り小さな個体が囚われの身として登場するなど、プレデター種族内部の事情についても示されています。
スナイパーや特殊部隊員、ヤクザに殺人鬼とバラバラながら個性的な人間側が、誰を信用していいかわからないままプレデターに追い詰められていくという、個人的には1作目に次ぐ緊迫感を出すことに成功した作品だと思います。
「エイリアンVSプレデター」(2004)
正式な続編ではなく番外編のような扱いですが、実に14年ぶりにスクリーンに帰ってきたプレデターが、やはりレジェンド級宇宙モンスターであるエイリアンと激闘を繰り広げます。
「プレデター2」において、プレデターの船の中にエイリアンらしき頭骨が飾られていたことから、ファンの間では両作の世界観の繋がりがずっと取りざたされていましたが、それを受けてのまさかの映画化に当時の僕は狂喜したものです。
エイリアンシリーズでアンドロイドを演じたランス・ヘンリクセンが富豪ウェイランドとして登場したり、細かいファンサービスも楽しい作品ですが、
細けぇことはいいんです!
もみ合ってキスしそうなほど顔をつきつけあうエイリアンとプレデターのワンカットの「出会っちまった感」に快哉を叫びましょう!
クイーンエイリアンの背面から飛び込みざまにランスをぶっさすプレデターのシルエットの美しさに見惚れましょう!
「AVP2 エイリアンズVSプレデター」(2007)
前作「エイリアンVSプレデター」の続編。
前作ラストで寄生したプレデターから誕生し、エイリアンとプレデターの特性を受け継いだ特異種「プレデリアン」と、エイリアンの駆除を専門とする歴戦のプレデター「ザ・クリーナー」が激突します。
「エイリアン2」を彷彿とさせる大量のエイリアンと、これまでと違い女子供にも容赦しないプレデターの間で人間たちが揉みくちゃになります。
名前は安直でも驚異のパワーと繁殖力を持つプレデリアン。
エイリアン関連のトラブルの後始末を専門とする、必殺仕事人のような熟練の技さばきを見せるザ・クリーナー。
両シリーズならではの特徴を持った個体同士の対決は、お祭り要素の強い「AVP」シリーズにこそ相応しいものでした。
プレデターの装備
プレデターはさながらモンハンのハンターのように様々なハイテク便利装備を身に着けて、準備万端で狩りに臨みます。
人間にとっては、例えるならば廃課金勢に無課金装備で挑むような絶望的な戦い!
マスク
顔全体を覆うように装着し、内部は様々なデータを表示するディスプレイと、様々な光線をプレデターの可視光線である赤外線へと変換する暗視ゴーグルのような役割を兼ねています。
音声や映像の録音・再生機能あり。
キャンディ食べる?
デザインは個体差が激しく、プレデターには個性があり、ファッションに関心を持つことがうかがえます
武装
肩に装備したプラズマキャノン、腕につけているリストブレイド、投げて相手を切り裂くレイザーディスクのほか、伸縮するランスなど多彩な武器を携帯、高度に使いこなします。
なお、強敵と認める相手には武装を捨て、マスクを外してブレイド一本で立ち向かうなど戦士としての矜持を感じさせる行動が見られます。
また自爆装置をもっており、敗北するなどして後始末が必要になると腕の携帯コンピュータで発動、周囲数百mを吹き飛ばします。
光学迷彩
網の目のような鎧には周囲の光を曲げて透明となるステルス機能が備わっていて、特にジャングルなどではよほど勘が鋭くなければ潜伏を見抜くのは至難のわざ。
水につかると一時的に不調をきたすという弱点あり。
医療キット
現地調達できる素材と持参の薬剤を混ぜ合わせて即席の止血剤などを作ることが可能です。
超しみる。
プレデターの種類
基本的には同一種で構成されているようですが、「プレデターズ」では従来の種族のほかに体格の大きな種族も見られ、一枚岩でもないようです。
成人し、狩りを監督する立場の「エルダー」や、エイリアン専門のトラブルハンター「クリーナー」など立場の違いがあります。
人間とプレデター
基本的にプレデターにとって人間は狩りの獲物でしかありませんが、歴代主人公などのように勇敢に戦う者たちには敬意を表し、時に「AVP」のように共闘することも。
その際にはジェスチャーで意思を伝えるなどコミュニケーションが可能であることがわかっています。
文化も生態も大いに異なり、友人にはなりずらい彼らですが、戦闘と名誉という点で時に人間以上に人間臭く見えるところが、プレデター最大の魅力ではないでしょうか。
最新作「ザ・プレデター」は9月14日(金)公開!
そして前作から8年、待望の最新作「ザ・プレデター」がついに公開されます!
今回のストーリーは第1作からの直接の続編とのこと。
男の子があやまってプレデターの発信装置を操作してしまったところからあらたなプレテターの襲来がはじまるようです。
監督と脚本は1作目で最初の犠牲者となった因縁の男シェーン・ブラック。
彼は「アイアンマン3」などユーモアに富んだ作品も撮っており、絶望的な状況下でも軽口をたたきながら対処する陽気な傭兵たちを見ることができそうです。
1作目、2作目でプレデターの出現を受けた人類は何を計画しているのか?
さらに今作では遺伝子操作された究極のプレデターの出現が予告されています。
並みのプレデターを圧倒する怪物を倒すすべは?
今作ではプレデターと人間の共闘はあり得るのか?
気になる点が満載の最新作です!