「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(2019)
監督:J.J.エイブラムス(「スーパーエイト」「SWフォースの覚醒」)
脚本:J.J.エイブラムス、クリス・テリオ(「アルゴ」「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」)共同脚本
製作:J.J.エイブラムス、キャスリーン・ケネディ(ルーカスフィルム社長)、ミシェル・レイワン(バッド・ロボット)
音楽:ジョン・ウィリアムズ
撮影監督:ダン・ミンデル
プロダクションデザイン:リック・カーター、ケヴィン・ジェンキンス
衣装:マイケル・カプラン
クリーチャー特殊効果:ニール・スキャンラン
視覚効果スーパーバイザー:ロジャー・ガイエット
製作会社:ルーカスフィルム、バッド・ロボット・カンパニー
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
キャスト:デイジー・リドリー、アダム・ドライバー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、ビリー・ディー・ウィリアムズ、キャリー・フィッシャー、マーク・ハミル、イアン・マクダーミド
以下ネタバレ含みます。
出遅れましたが観てきました、9部作完結編!
まずは世界最高峰の予算、物量、人材を集めて作り上げられた映像の1カットずつを眺めているだけで楽しいので、基本的に退屈するということはない。そのうえで、物語的には色々とアレなところもある。
特に重要な役どころであるカイロ・レンの行動原理がいまいち筋が通っていないように見えるし、もちろんそういう迷える若者というキャラクターであるのはわかるのだが、それにしてもレイアが一言「ベン」と呼びかけただけでころっと改心してしまうのは、ちょっとちょろすぎるのでは。
パルパティーン復活もどうしても場当たり的な印象をぬぐえない。(最もこの再登場のおかげで、イアン・マクダーミドが全世代の物語に出演することができたという功績もあるのだが)。スノークのことは忘れるんだ。
しかし、とにもかくにも、1977年から始まり約40年、アナキン誕生から作中年月にして約80年近くに及ぶ壮大な物語、世界空前の大ヒット作にして全9部作という超巨大プロジェクトが完遂されたことの意義の前では、ただただ頭を垂れるしかない。
「最後のジェダイ」制作後、メインキャストの一人でありレジェンドでもあるキャリー・フィッシャーが亡くなるが、これも40年という長きにわたるプロジェクトならではの事態といえる。今作のキャリー・フィッシャーは「ローグワン」のターキンのようにCGで作り上げたものではなく、過去作の未採用カットをもとに作り上げたものらしい。(ごく一部をキャリーの娘ビリー・ラードが演じることもあったという。ビリーはレジスタンスのコニックス中尉としても出演。母と激似!)
https://theriver.jp/tros-leia-billie/
両親に捨てられたと思い込み、自分が何者であるかも知らず、寄る辺なく生きるしかなかったレイが、旅の果てにタトゥイーンで「スカイウォーカー」という名をひとり選び取るラストシーン。
「遠い昔、はるか彼方の銀河系で」繰り広げられてきたジェダイと人間達の歴史が、一人の少女の旅の果てにそっと重なる結末は、とても詩的で美しいラストでした。
以下パンフレット情報(通常版のみ)
1100円、64p(広告抜きで)
・あらすじ(劇中不足している部分の補完もあり)
・キャラクター紹介
・舞台の惑星紹介
・メカ、武器、アイテム紹介
・キャスト、スタッフインタビュー
・高貴準三「スカイウォーカーのレガシー」
・「スター・ウォーズ」銀河におけるスカイウォーカー一族中心の年表
・小林淳「ジョン・ウィリアムズと『スター・ウォーズ』」
・コンセプトアート集(6ページ)
・相馬学「フォースにバランスをもたらす者 スカイウォーカー家の歴史」/シリーズ作品解説
・末尾16ページがグッズ広告